|
タキ16300形16300 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
プロピオン酸と言えばタキ750形を思い浮かべるが、実はもう一つ隠れた形式があった。 タキ16300形は27トン積プロピオン酸専用車で、半端な荷重から判るようにタキ8000形ホルマリン専用車の改造車である。昭和44年8月三菱でタキ8007と08から改造された。 設計比重はホルマリン時代の1.08から0.98に減少したため、荷重は3トン減って27トンとなった。外観・構造は、タキ8000形時代にあった保温キセを撤去し、裸タンクとした点が最大の変更点である。 |
タンク体はステンレス製で、直径は1,870mm・長さ10,500mmであった。ステンレスタンクを裸で用いる場合、表面をヘアライン仕上げして用いるが、本車の場合は改造で裸にされたため表面は地肌のままで、何となく汚らしい。ドーム頂部にある張出しも、保温キセがあった時代の名残である。 落成時の所有者は三菱化成工業KK・常備駅は塩浜であった。プラントの集約により、昭和54年7月に東水島駅常備となった。写真のトップナンバーは昭和55年10月、01は昭和56年10月にそれぞれ廃車となった。 |
|
●関連形式 タサ6000形6000 昭和44年三菱でタキ8000形8009を改造。 タキ8000形8010 昭和36年三菱製、種車と兄弟ロットの車両。 |
■主要諸元 改造年 昭和44年8月 改造所 三菱 設計比重 0.99 タンク容積 28.0m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 |
タンク材質 ステンレス鋼 タンク板厚 胴板8・鏡板10mm タンク直径 1,870mm タンク長さ 10,500mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ上出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 11,300mm BC間距離 8,000mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KD254形 台車 TR41C形 |
ロット | 番号 | 製造年 | 改造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 16300,16301 | S4408 | 三菱▲ | タキ8000 | 8007,8008 | 三菱化成工業KK |
【写真1458】 タキ16300形16300 P:吉岡心平所蔵