吉岡心平のマーク

タ11000形11036

私有貨車

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▲タ10900形
タ13300形

 番号
[ロット表]


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特別編466
特別編468

積荷
●構造

入口


 タ11000形は、ヨンサントウによる貨物列車スピードアップで、タ1000形石油類/ベンゾール専用車のうちの未対応車を改番した形式である。2両在籍したが、原番号+10000で附番したため、番号はタ11036,37と飛番となっている。

 タ11036は、タ1036として昭和24年9月東洋レーヨンで製作された。34〜37の4両ロットで、戦災復旧車の一員である。なお同社が2ケ月前、昭石向に作ったタ1031〜33も類似車であった。

 不思議なのは、どうして中途半端な11トン積の「タ」を製作したかだ。いろいろなデータから推定すれば、東レで量産中だったカセイソーダタンク車の車体を、同社初の石油タンク車として転用したよう

に見える。タ1038以降6両が欠番なのも、増備はタンク体を改設計してタム4000形となったことを示唆しているようだ。なおタンク容積が11.5mと小さかったため、荷重は11トンと一般車の12トンより少なくなっている。
 台枠は外観から戦災無蓋車と見て取れる。弊サイトを熟読していれば、見分けるのは簡単だろう。

 所有者は出光興産KK・常備駅は東室蘭であった。昭和27年2月に本輪西に移り、昭和33年4月から34年11月にかけて浜川崎に居たことを除けば同駅を基地としていた。昭和43年4月に雄別埠頭駅に移動し、ヨンサントウでタ11036となった後、駅名が昭和45年4月に北埠頭に変わった。昭和47年4月に廃車となった。


【特別編467】040211作成R4、050504R4A、070722R4A2、070913リンク追加、090414R4BY。

タ11000形11036の写真

【写真1467】 タ11000形11036 昭和45年8月19日 新富士駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】