吉岡心平のマーク

タキ8550形8559

私有貨車

 形式
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タキ8500形
タキ8600形

 番号
ロット表

タキ8556

 ページ
索引

特別編415
特別編417

●積荷
●構造

入口


 タキ8550形も、平成14年度で姿を消した形式のひとつだ。

 タキ8550形は30トン積PPG専用車で、昭和39〜42年に10両製作された。うち2両はタキ3900形の改造車である。「PPG」とはポリプロピレングリコールの略で、それなら前回紹介したジメチルホルムアミドも「DMF」にすれば良かったのに・・とは外野の言だ。

 タキ8559は昭和42年6月日車本店製で、本形式で唯一の武田薬品向けであった。
 外観・構造はタキ3900形石炭酸専用車と良く似ており、外部ジャケット方式のタンク体を腰高に保持している点などはうり二つだ。
 タンク材質はステンレスクラッド鋼製で、例えば胴板の構成は普通鋼部分9mm・ステンレス鋼部

分1mmである。寸法は直径1,900mm・長さ11,120mmで、タキ3900形より約60cm長い。加熱装置も外部ジャケット方式だが、加熱容量は本形式の方が少なかったようで、注水管と排水管の数はタキ3900形の半分に減っている。
 荷役装置は通常の上入れ下出し方式で、妙に長いタンク踏板などがない点が、最もタキ3900形と相違する点である。
 台枠は平形で、長さは12,100mmである。ブレーキ装置はKE、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は武田薬品工業KK・常備駅は徳山であった。昭和57年6月に日本石油輸送KK所有・南港駅常備に変わり、翌58年11月には駅名が名古屋南港に改名された。同駅のコンテナ基地化により平成9年3月には郡山駅常備となり、平成14年に廃車ととなった。


●同一専用種別 タキ8950形8951 昭和42年日車支店製の35トン車。
           タキ13600形13600 昭和43年日車支店製で、重保温としたため30トン車に逆戻り。

           タキ18100形18101 昭和47年日立製の35トン車でキセ付35系、武田薬品工業向。


タキ8550形8559の写真

【写真1416】 タキ8550形8559 昭和50年3月1日 徳山駅にて P:吉岡心平


【特別編416】030902作成、040218R4、041017リンク追加、050305R4A、070715R4A2、090311R4BY、130813R4C。