吉岡心平のマーク

タキ8600形8600

私有貨車

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タキ8550形
タキ8650形

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[ロット表]


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特別編752
特別編754

積荷
●構造

入口


 タキ8600形は30トン積アニリン専用車で、昭和35年12月に富士重で製作された。アニリン専用車としては2作目で、初のボギー車である。前作のタム7500形はタンク体にステンレス鋼を用いたが、本車では普通鋼製に変わり、これがこれ以降のアニリン専用車の標準となった。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板12mmと標準値であった。寸法は直径1,950mm・長さ10,600mmであった。
 荷役方式はマンホールと吐出管による通常の上入れ下出し方式である。変った点として、タンク上

部に洗浄口と思われる装備があり、片側のタンク踏板が伸びているが、この洗浄口は当時三井物産が製作したタンク車であるタキ5500・5600形などに共通した特徴であった。
 台枠は通常の平形で、長さは11,500mm・BC間距離8,200mmで、ブレーキはKD+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は三井物産KKで、落成時の常備駅は東和歌山であったが、昭和39年7月の駅新設で駅名は紀三井寺に変わった。昭和58年1月に京葉臨海の前川に移り、昭和60年7月に廃車された。


★形式図 タキ8600形(図面編6)


【写真1753の1】 タキ8600形8600 昭和51年11月3日 村田駅にて P:吉岡心平

【写真1753の2】 タキ8600形8600 昭和51年 村田駅にて P:梶山正文

【梶山さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編753】070222作成R4A+解説を図面編6より移設、070715R4A2、080926R4BY、090729写真1を追加、従来の写真を写真2に変更、130519R4C