吉岡心平のマーク

タキ18100形18101

私有貨車

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タキ18000形
タキ18200形

 番号
ロット表

タキ18100

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特別編386
特別編388

●積荷
●構造

入口


 本形式は私有貨車図鑑にも掲載されているが、今回紹介するのは早逝した18101である。

 タキ18100形はキセ付35系タンク車に属する35トン積PPG専用車で、述べ2両が製作された。

 タキ18101は昭和47年8月日立製で、武田薬品がタキ8550形8559の増備として製作したものだ。
 外観・構造はキセ付35系を多数製作した日立製だけあってそつのない作りだが、設計比重が1.0と比較的大きいため、車体長は短かかった。タンク材質はステンレス鋼で、葉巻形の異径胴は両端直径1,750mm・中央直径2,200mmで

長さは9,150mmであった。タンク周囲には薄鋼板で覆われた厚さ100mmのウレタン断熱材があるが、加熱管装置は装備していなかった。
 台枠は35系標準で、長さは11,040mm、BC間距離は7,740mmと端数が附いている。ブレーキは、日立製のキセ付35系としては珍しく積空である。台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は武田薬品工業KK・常備駅は徳山で、タキ8559と共に奥野谷浜駅へウレタン原料のPPGを輸送していた。昭和57年6月に日本石油輸送KKに移籍し、南港駅常備となったが、駅名は昭和58年11月に名古屋南港に変わった。平成2年2月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ8550形8552 昭和39年日車本店製、三井化学向の車両。
           タキ8550形8559 昭和42年日車本店製、武田薬品工業向の車両。

           タキ8950形8951 昭和42年日車支店製の35トン車。
           タキ13600形13600 昭和43年日車支店製で、重保温としたため30トン車に逆戻り。

●35系タンク車のガイド


【特別編387】030531作成、031215R4、041017リンク追加、050409R4A、051209ロット表追加、070402ロット表
R2、070701R4A2、070820ロット表R3、080426R4BY。

タキ18100形18101の写真

【写真1387】 タキ18100形18101 昭和52年3月6日 徳山駅にて P:吉岡心平