吉岡心平のマーク

タキ5500形5500

私有貨車

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タキ5450形
タキ5550形

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ロット表


 ページ
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特別編416
特別編418

●積荷
●構造

入口


 タキ5500形は30トン積シクロヘキサン専用車で、昭和35〜37年に5500〜04,07,08の7両が製作された。05と06は最初から欠番である。

 タキ5500は昭和35年8月富士重で5両製作されたロットの第一号車である。
 外観・構造は、一言で言ってタキ3000形に加熱管装置を取り付けたような作りだ。ベンゾール専用車に似るが、設計比重は0.78とガソリンとアルコールの中間であった。タンク体は普通鋼製で、内面は亜鉛メタリコン(溶射めっき)され、寸法は直径2,050mm・長さ12,180mmと、タキ1500形とほぼ同寸であるが、当然安全弁は2個

装備していた。タンク内部には加熱管装置を装備し、鏡板には点検蓋があった。
 荷役装置は通常の上入れ下出し方式であった。なおタンク上部左右二箇所には蓋付の洗浄口があり、タンク踏板もこれに合せて延長されていた。これは他の積荷に転用することを考慮したものと思われる。
 台枠は平形で、長さは13,100mm・BC間距離は9,800mm、台車はTR41Cであった。

 所有者は三井物産KK・常備駅は東和歌山であった。昭和37年1月に名電築港駅常備に変わり、駅名は昭和41年1月に汐見町となった。5両中では一足早く、昭和56年11月に廃車ととなった。


【特別編417】030905作成、031213R4、031220ロット表追加、040117写真1417の2追加、050504R4A、

060712ロット表R2、070803R4A2、071008ロット表R3、080828R4BY。


タキ5500形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
5500〜5504 S3508 富士重 三井物産KK
5507,5508 S3712 東急 三井物産KK

タキ5500形5500の写真

【写真1417の1】 タキ5500形5500 昭和50年2月20日 郡山駅にて P:吉岡心平

タキ5500形5501の写真

【写真1417の2】 タキ5500形5501 昭和54年5月8日 東港駅にて P:成瀬公一

【成瀬さんから貴重な写真を提供して頂きました】

この写真で判るように、本形式は前後の鏡板すべてに点検蓋があるが、このような例は珍しい。