吉岡心平のマーク

タキ13600形13600

私有貨車

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タキ12500形
タキ13700形

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特別編532
特別編534

●積荷
●構造

入口


 ドームレスのキセ付タンクに軽量台枠の組合せと言えばタキ7750形を想起するが、低比重積荷への適用は思ったより少ない。これはタイミング良くキセ付35系タンク車に移行したためだが、今回はその好例であるタキ13600形を取り上げる。

 タキ13600形は30トン積PPG専用車で、昭和43年11月に日車支店で製作された。増備車はキセ付35系のタキ18100形35トン車となったため、一形式一両に終わった。

 設計比重は1、タンク容積は30m3で、タンク材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼製である。その形状はドームレスの直円筒タイプで、寸法は直径1,850mm・長さ11,750mmと細くて長い。その周囲には厚さ150mmにも及ぶグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあるが、これは

酷寒地である北海道への運用が予定されていたためである。なおタンク内部に加熱管はない。
 荷役方式は液入管と吐出管による上入れ下出し方式である。また荷卸し時に用いる通気弁を持ち、液出管廻りは加熱出来る構造になっていた。
 台枠は側梁を省略した日車タイプの軽量台枠で、長さ12,500mm・BC間距離は9,500mmであった。ブレーキはKD+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は東高島てあった。常備駅は平成元年3月に名古屋南港、平成9年 月に郡山と変わったが、いずれも同社専用線での便宜置籍で、実際の運用先は北海道であった。晩年はステンレス缶体を活用してラテックス仮専用となり、新南陽を基地として運用されていたが、平成11年8月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ8550形8552 昭和39年日車本店製、三井化学向の車両。

           タキ8550形8559 昭和42年日車本店製、武田薬品工業向の車両。

           タキ8950形8951 昭和42年日車支店製の35トン車。
           タキ18100形18101 昭和47年日立製の35トン車でキセ付35系、武田薬品工業向。


【特別編533】041015作成R4、041017リンク追加、050411R4A、070720R4A2、081204R4BY。

タキ13600形13600の写真

【写真1533】 タキ13600形13600 平成7年12月29日 新南陽駅にて P:吉岡心平