吉岡心平のマーク

タキ14500形14500

私有貨車

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タキ14400形
タキ14600形

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特別編414
特別編416

●積荷
●構造

入口


 小生にとって、お盆の季節は新車年鑑を執筆する時期である。毎年、馴れ親しんだ形式に別れを告げねばならぬのは、趣味人として辛いことだ。

 タキ14500形は30トン積ジメチルホルムアミド専用車で、昭和43年12月日立で2両製作された。積荷はポピュラーな有機溶媒で、専用車はこの2両だけだったが、実際にはタキ3500形アルコール専用車などで大量に輸送されていた。

 設計比重は0.95、タンク容積は36.8mで、タンク体は純度保持のためステンレス製であった。ドームレスのタンク体は直径2,050mm・

長さ11,800mmとタキ3000形などと同一直径である。落成時のタンク塗色は、写真2のように地肌を活かした銀色だったが、後に写真1のように黒色に塗装された。
 荷役装置は上出し方式で、大型のタンク体にS字管がひときわ目立つ。
 台枠は平形で、長さは12,100mm、ブレーキは両側+積空、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日産化学工業KK・常備駅は西長岡で、昭和49年7月に速星に移った。晩年は新崎駅にいたようである。平成14年6月に2両揃って廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和43年12月
製造所   日立
設計比重 0.95
タンク容積 36.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 11,800mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式S字管付
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      12,100mm
BC間距離  9,100mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ14500形14500の写真

【写真1415の1】 タキ14500形14500 昭和62年5月2日 新崎駅にて P:吉岡心平

タキ14500形14501の写真

【写真1415の2】 タキ14500形14501 昭和51年3月18日 浪速駅にて P:吉岡心平


【特別編415】030829作成、031210R4、050504R4A、070702R4A2、080723R4BY、100310R4B、130812諸元追加+R4C。