タキ8550形8552 |
私有貨車 |
形式 |
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●積荷 |
■入口 |
今回紹介するタキ8550形は30トン積のPPG(ポリプロピレングリコールの略称)専用車で、昭和39〜42年に10両が製作された。所有者により3グループに大別される。 タキ8552は、昭和39年4月日車本店製で、三井化学が昭和39年に7両製作した第一グループに属する。同社は増備車を複数メーカーに分割発注することで知られているが、このグループもタキ8550〜52が日車本店、53,54は若松、そして55,56は富士重でそれぞれ製作された。これら7両の基本構造・寸法は同一であった。 |
長さ11,120mmで、タンク下半部の周囲にはタキ3900形に似た温水ジャケット式の加熱装置があり、その周囲には保温のため厚さ90mm(ジャケット部は50mm)のグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。 所有者は三井化学工業KK・常備駅は笠寺であった。所有者は昭和43年10月に東洋高圧との合併により、三井東圧化学KKとなった。晩年は様々な積荷に転用されていたようである。平成8月10月に7両揃って廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ8950形8951 昭和42年日車支店製の35トン車。 タキ18100形18101 昭和47年日立製の35トン車でキセ付35系、武田薬品工業向。 |
■主要諸元 製造年 昭和39年4月 製造所 日車本店 設計比重 0.995 タンク容積 30.2m3 ●上廻り タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付 タンク材質 ステンレスクラッド鋼 |
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm タンク直径 1,900mm タンク長さ 11,098mm 保温装置 グラスウール 厚さ50〜90mm 加熱装置 タンク外部ジャケット式 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 平形 長さ 11,900mm BC間距離 8,600mm 留置ブレーキ 手 空気ブレーキ KE305形空気 台車 TR41C |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 旧形式 | 旧番号 | 落成時の所有者 |
1 | 8550〜8552 | S3904 | 日車本店 | 三井化学工業KK | 三井化学工業KK | |
2 | 8553,8554 | S3905 | 若松車両 | 三井化学工業KK | 三井化学工業KK | |
3 | 8555,8556 | S3904 | 富士重 | 三井化学工業KK | 三井化学工業KK | |
4 | 8557,8558 | S4106 | 日車▲ | タキ3900形 | 3924,3925 | 三井物産KK |
5 | 8559 | S4206 | 日車本店 | 武田薬品工業KK | 武田薬品工業KK |
【写真1285】 タキ8550形8552 昭和57年3月23日 宮浦駅にて P:吉岡心平