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タキ4000形34087

私有貨車

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タキ3900形
タキ4100初代形

 番号
解説

タキ34086
タキ34090

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特別編331
特別編333

積荷
●構造

入口


 清水さんからのリクエストは、タ580形を改造したタキ4000形濃硫酸専用車だ。
 タ580形液化アンモニア専用車は、昭和10年から30年にかけて28両が製作された。10トン積と小型だったため、タムやタサの登場により、昭和30年代後半には余剰化してきた。これに輪をかけたのが高圧ガス特有の容器再検査制度であった。ところが、車体寸法が化成品のタンク車に丁度良かったことが幸いして、さまざまな積荷に転用改造されることになった。

 タキ34087は昭和43年6月三菱で、タ580形1587から改造された。種車は昭和26年9月三菱製の10トン積アンモニア専用車で、1586〜88の3両が同一ロットとして東海硫安工業KK向に

製作されている。
 改造では、従来の高圧ガスタンク体を廃却して、新製した普通鋼製タンク体を搭載した。タンク体自体の作りはドーム付で、通常のタキ4000形と同様であった。
 台枠以下は種車のものを流用したが、もともとの寸法がタキ4000形に酷似していたため、全体のバランスは改造車であることを感じさせない。なお側梁にはジャッキ受が追加されている。台車はTR41Cのままであった。

 落成時の所有者は三菱油化KK・常備駅は塩浜であった。昭和49年1月にはKK服部商店に売却され、昭和町駅常備として使用されていたが、昭和62年7月に廃車となった。


●関連形式 タ580形1587 改造前の種車時代の姿。


【特別編332】030116作成、030124リンク追加、030818リンク変更、040119R4、050414R4A、070609リンク

変更、070725R4A2、090418R4BY。

タキ4000形34087の写真

【写真1332】 タキ4000形34087 昭和49年5月22日 昭和町駅にて P:吉岡心平