吉岡心平のマーク

タキ5900形5900

私有貨車

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タキ5850形
タキ5950形

 番号
ロット表


タキ5901

 ページ
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特別編270
特別編272

●積荷
●構造

入口


 タキ5900形は35トン積クロルスルホン酸専用車で、昭和38〜44年に9両が富士重・三菱・日立で製作された。

 タキ5900は昭和38年10月に富士重で製作された。在籍9両中8両を占める日産化学の所有車だが、他の7両は日立製だったので、唯一の富士重タイプとして貴重な存在だった。

 積荷の設計比重は1.75と大きく、タンク容積は20mと小さい。タンク材質は耐食のためステンレス鋼製である。タンク直径は1,700mm・長さは9,050mmで、同社製のタキ4000形濃硫酸

タンク車と比較すれば、直径は同じだが長さが350mm長い。
 台枠は標準的な平台枠で、寸法は全長9,900mm・BC間距離6,600mmである。ブレーキは手+空気、台車はTR41Cであった。
 タンク塗色は銀色で、「連結注意」の標記は、ステンレスタンク車には本来不要のものである。

 所有者は日産化学工業KKで、落成時の常備駅は須賀であったが、昭和44年12月に速星に移動した。浪速や名古屋港、そして越中島などへの輸送に活躍したが、落成から34年を経た平成9年3月に廃車となった。


●同一専用種別 タム1850形1852 昭和32年三菱改造、タ2400形2402の改造車。

●関連形式    タキ6200形6206 S3808三菱製、30トン積甲種硝酸専用車で良く似ている。


タキ5900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
5900 S3810 富士重 日産化学工業KK
5901 S3812 三菱 三菱化成工業KK
5902〜5905 S4402 日立 日産化学工業KK
5906 S4411 日立 日産化学工業KK
5907 S4512 日立 日産化学工業KK
5908 S4604 日立 日産化学工業KK

タキ5900形5900の写真

【写真1271】 タキ5900形5900 昭和51年3月18日 浪速貨物駅にて P:吉岡心平


【特別編271】020913作成、031125ロット表追加、012228R4、050306作成R4A、060725ロット表R2、070731
R4A2、070831ロット表R3、080625R4BY、130903R4C。