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タキ5950形5950 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
塩化ビニルの可塑剤として使用される「フタル酸ジオクチル」のタンク車は3形式があるが、今回取り上げたタキ5950形は、そのうち唯一の新製車であった。 タキ5950形は35トン積フタル酸ジオクチル専用車で、僅か3ロット3両しかない少数派である。 タキ5950はトップナンバーとして昭和39年4月富士重で製作された。全体として石油類専用車に酷似し、中でも一見しただけではタキ2100形と見紛う外観である。タンク体は普通鋼製だが。内面はアルミニウムでメタリコン処理されていた。これが形式を区別した理由かもしれぬ。 |
一方、台枠は通常の平型、台車はTR41Cと、これまた標準そのままの作りであった。 落成時の所有者は花王石鹸KK・常備駅は酒田港であったが、昭和39年12月、末広町常備に変わった。昭和55年8月には日本石油輸送KKに異動し、南港駅常備となった。常備駅は駅名変更で昭和58年11月付で名古屋南港駅となり、平成9年3月には郡山となった。平成11年8年に廃車となった。 以前、花王の社紋板の色調が話題となった際、佐藤裕樹さんからカラー写真をご提供いただいた。写真2として掲載したので良くご覧頂きたい。 |
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●同一専用種別 タ3000二代形3007 昭和36年改造で、タム400形1534の改造車。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 5950 | S3904 | 富士重 | 花王石鹸KK |
2 | 5951 | S3907 | 新潟 | 花王石鹸KK |
3 | 5952 | S4510 | 新潟 | 日本石油輸送KK |
【写真80の1】 タキ5950形5950 昭和49年3月2日 越中島駅にて P:吉岡心平
【写真80の2】 タキ5950形5950 酒田港駅にて P:佐藤裕樹
【佐藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】