|
タム1850形1852 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
木津さんからタム1850形トップのリクエストを頂戴したが、何故か写真が見つからないので、今回は兄弟車である1852を紹介しよう。 タム1850形は15トン積のクロルスルホン酸専用タンク車で、昭和31〜33年に3ロット4両が製作された。全車、他形式からの改造車であった。 タム1852は昭和32年4月三菱で、タ2400形2402から改造された。タ2400形とは聞きなれない形式だが、昭和28年にタム400形濃硫酸専用車から3両改造された10トン積クレオソート専用車である。なおタ2402の種車はタム1402で、関西硫酸販売KKが昭和11年12月日車でタム1400〜09の10両製作したうちの一両であった。 |
タ2400形からタム1850形への改造では、タンク体の内面にステンレス薄板を貼り付けた。写真2に種車と同一ロットの車両を示すが、両者を比較すると、タム1852はドームが大型のものに交換されている。これはタンク内面へのステンレス板貼付作業の際、従来のドームを撤去し、ここから作業したためと思われる。またこれに伴い荷役配管は一新された。一方その他の部分は、台枠以下は勿論、特徴あるタンク受台やターンバックル方式の帯金を含め、種車時代そのままであった。 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。軸距が3mと短かったため、ヨンサントウではスピードアップ不適格車となり、昭和43年9月30日付で廃車となった。 |
|
●同一専用種別 タキ5900形5900 S3810富士重製の35トン車。 タキ5900形5906 S4411日立製。
|
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 形式 | 番号 | 落成時の所有者 |
1 | 1850 | S3112 | 若松車両▲ | タ2400 | 2401 | 三菱化成工業KK |
2 | 1851,1852 | S3204 | 三菱▲ | タ2400 | 2400,2402 | 三菱化成工業KK |
3 | 1853 | S3304 | 三菱▲ | タ1000 | 1045 | 三菱化成工業KK |
【写真1202の1】 タム1850形1852 P:吉岡心平所蔵
【写真1202の2】 タム400形1404 P:吉岡心平所蔵