吉岡心平のマーク

タム1850形1852

私有貨車

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タム1800形
タム1900形

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ロット表


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特別編201
特別編203

積荷
●構造

入口


 木津さんからタム1850形トップのリクエストを頂戴したが、何故か写真が見つからないので、今回は兄弟車である1852を紹介しよう。

 タム1850形は15トン積のクロルスルホン酸専用タンク車で、昭和31〜33年に3ロット4両が製作された。全車、他形式からの改造車であった。

 タム1852は昭和32年4月三菱で、タ2400形2402から改造された。タ2400形とは聞きなれない形式だが、昭和28年にタム400形濃硫酸専用車から3両改造された10トン積クレオソート専用車である。なおタ2402の種車はタム1402で、関西硫酸販売KKが昭和11年12月日車でタム1400〜09の10両製作したうちの一両であった。

 タ2400形からタム1850形への改造では、タンク体の内面にステンレス薄板を貼り付けた。写真2に種車と同一ロットの車両を示すが、両者を比較すると、タム1852はドームが大型のものに交換されている。これはタンク内面へのステンレス板貼付作業の際、従来のドームを撤去し、ここから作業したためと思われる。またこれに伴い荷役配管は一新された。一方その他の部分は、台枠以下は勿論、特徴あるタンク受台やターンバックル方式の帯金を含め、種車時代そのままであった。

 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。軸距が3mと短かったため、ヨンサントウではスピードアップ不適格車となり、昭和43年9月30日付で廃車となった。


●同一専用種別 タキ5900形5900 S3810富士重製の35トン車。

           タキ5900形5906 S4411日立製。
●種車形式 タ2400形 タム400形改造で本形式の種車となった。


 


タム1850形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 形式 番号 落成時の所有者
1850 S3112 若松車両▲ タ2400 2401 三菱化成工業KK
1851,1852 S3204 三菱▲ タ2400 2400,2402 三菱化成工業KK
1853 S3304 三菱▲ タ1000 1045 三菱化成工業KK

タム1850形1852の写真

【写真1202の1】 タム1850形1852 P:吉岡心平所蔵

タム400形1404の写真

【写真1202の2】 タム400形1404 P:吉岡心平所蔵


【特別編202】020511作成、020913リンク追加、040128R4、040418リンク追加、050411R4A、071231R4A2、
080817ロット表R3追加、090613R4BY、091010リンク追加、130518R4C。