吉岡心平のマーク

タキ6200形6206

私有貨車

 形式
索引

タキ6150形
タキ6250形

 番号
ロット表

タキ6201

 ページ
索引

第82週
第84週

積荷
●構造

入口


 甲種硝酸と聞くと、「トップグレードの硝酸」と思うだろうが、タンク車の積荷では濃硫酸と濃硝酸をカクテルしたものである。何故こんな紛らわしい名前になったか、調べてみる人はいませんか?

 タキ6200形は30トン積甲種硝酸専用車で、最初の4両はタキ300形の改造車、後の3両が新製車である。

 タキ6206は同形式のラストナンバーで、昭和38年8月三菱で製作された。
 設計比重は1.65と濃硫酸の1.84より大分小さいが、空容積を多めに取ったので、全体の雰囲気はタキ4000形に酷似していた。タキ4000形の標準寸法であるタンク直径1,700mm・長さ8,700mmと比較すればタンク直径は65mm

細く、長さは250mm長くなっている。タンク材質は普通鋼製である。
 荷役方式は空気圧による上入れ上出し方式で、空気管についてはS字管が追加された。ドーム廻りの造作は、硝酸タンク車に近くなっている点が興味深い。

 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は黒崎であった。昭和49年8月には荷重が27トンに減トンされたが、これは過積載による事故を防止するためであった。運用先は武豊などであったが、写真のクロルスルホン酸の仮専用として越中島を訪れた際のものである。平成元年10月に廃車となった。
 なお同時に廃車となったタキ6204,05は、平成3年度末に車暦上は復活しているが、現車の存在にはいささかの疑義がある。


●関連形式 タキ5900形5900 昭和38年富士重製、35トン積クロルスルホン酸専用車で良く似ている。


タキ6200形6206の写真

【写真83】 タキ6200形6206 昭和49年12月10日 越中島駅にて P:吉岡心平


【第83週】020331作成、040122R4、050411R4A、070604R4A2、130926R4C。