吉岡心平のマーク

タキ5900形5906

私有貨車

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タキ5850形
タキ5950形

 番号
ロット表

タキ5904

 ページ
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第189週
第191週

●積荷
●構造

入口


 タキ5900形では既にトップナンバーを解説したが、ここでは本形式の代表と言えるグループを紹介する。

 タキ5900形は35トン積クロルスルホン酸専用車で、昭和38〜46年に9両が製作された。

 タキ5906は昭和44年11月日立製で、一ロット一両だが、実際には5902〜08の4ロット7両は、ほぼ同一の外観・構造であった。
 設計比重は1.72と大きく、タンク容積は20.0m3と小さい。タンク材質は腐食防止のためステンレス鋼とされ、高強度のため板厚は胴板6mm・鏡板8mmと薄い。タンク寸法は直径1.700

mm・長さ9,150mmで、トップナンバーと比較すれば径は同一だが、長さは100mm延長された。タンク外部はステンレス地肌だったが、写真ではアルミペイントで塗装されていた。
 台枠は長さ9.500mm・軸距6,500mmで、トップより400mm短かい。1,500mmのオーバーハング長を初めとして、車体長を短くすることに熱心だった時代の産物である。ブレーキは積空+両側、台車はTR41Cと当時の標準であった。

 所有者は日産化学工業KK・常備駅は速星であった。一貫して名古屋港・越中島などにクロルスルホン酸を輸送していたが、タンクコンテナ化の進展により、平成10年6月に廃車となった。


●同一専用種別 タム1850形1852 昭和32年三菱改造、タ2400形2402の改造車。


■主要諸元
製造年   昭和44年11月
製造所   日立
設計比重 1.75
タンク容積 20.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6・鏡板8mm
タンク直径 1,700mm
タンク長さ 9,150mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,500mm
BC間距離  6,500mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD203−254形積空
台車      TR41C形

タキ5900形5906の写真

【写真190の1】 タキ5900形5906 昭和52年1月1日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第34巻に「P01981」として収録されています。

 

【写真190の2】 タキ5900形5906 昭和49年3月2日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第14巻に「P00822」として収録されています。


【第190週】040418作成R4、050306作成R4A、071227R4A2、080628R4BY、110201R4B、120122諸元追加+R4C。