吉岡心平のマーク

ホキ6800形6800

私有貨車

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ホキ6700形
ホキ6900形

 番号
ロット表


ホキ6834

 ページ
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特別編44
特別編46

●積荷
●構造

入口


 ホキ6800形は35トン積セメンクリンカ専用車で、昭和39〜54年に6800〜99、16800〜05の106両が汽車東京・若松・川崎で製作された。直前に製作されたホキ6700形とは、同一荷重・同一積荷だが、車体構造が大きく相違するため新形式とされている。

 外観・構造は一口に言って、北海道のボギー石炭車「セキ」に屋根を付け、その前後にデッキを追加したものである。堅苦しく表現すれば「屋根付側開き式ホッパ車・デッキ付」となるだろう。屋根は塊状のクリンカを積込むため、中央部が開閉可能な構造とされ、一体となって空気操作により車幅方向にスライドする。写真でデッキ上に見える郵便箱のようなものがエアシリンダのカバーだ。

 下回りはこの種の車両としては標準的な構造だが、製造時期により台車は3種類に分類され、6800〜60がTR41C、61〜80がTR225、81以降はTR213Cである。

 落成時の所有者は製造時期により三井セメント/三井鉱山KK・常備駅は金田で、三井セメントKK時代に製作された6860までは昭和51年6月に社名変更で三井鉱山KKとなった。金見鉄道の見立駅にある工場から、門司港臨港線の終点である田ノ浦埠頭駅まで、毎日クリンカをピストン輸送していたが、平成元年9月突如として全車一斉に廃車となった。粉末セメントで輸送するように変更したためと言われるが、専用貨車ならではの悲哀を感じたものである。


●同一専用種別 ホキ6700形6754 同じ35トン積だが、底開きと構造が大きく異なる。


ホキ6800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
6800〜6823 S3908〜3910 汽車東京 三井セメントKK
6824〜6835 S4104〜4105 汽車東京 三井セメントKK
6836〜6851 S4501 汽車東京 三井セメントKK
6852〜6854 S4709 若松車両 三井セメントKK
6855〜6860 S4812 若松車両 三井セメントKK
6861〜6880 S5208 若松車両 三井鉱山KK
6881〜6884 S5402 若松車両 三井鉱山KK
6885〜6895 S5409 川崎 三井鉱山KK
6896〜6899,16800〜16805 S5409 若松車両 三井鉱山KK

ホキ6800形6800の写真

【写真1045の1】 ホキ6800形6800 昭和59年1月2日 金田駅にて P:吉岡心平

TR41C台車の例

ホキ6800形6867の写真

【写真1045の2】 ホキ6800形6867 昭和58年1月3日 田ノ浦駅にて P:吉岡心平

TR225台車の例


【特別編45】010418作成、031121リンク追加、031227R4、050510R4A、070113ロット表R2追加、071004
ロット表R3+R4A2、081118写真3を特別編953に移設、110831R4C。