ホキ6800形6800 |
私有貨車 |
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形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
ホキ6800形は35トン積セメンクリンカ専用車で、昭和39〜54年に6800〜99、16800〜05の106両が汽車東京・若松・川崎で製作された。直前に製作されたホキ6700形とは、同一荷重・同一積荷だが、車体構造が大きく相違するため新形式とされている。 外観・構造は一口に言って、北海道のボギー石炭車「セキ」に屋根を付け、その前後にデッキを追加したものである。堅苦しく表現すれば「屋根付側開き式ホッパ車・デッキ付」となるだろう。屋根は塊状のクリンカを積込むため、中央部が開閉可能な構造とされ、一体となって空気操作により車幅方向にスライドする。写真でデッキ上に見える郵便箱のようなものがエアシリンダのカバーだ。 |
下回りはこの種の車両としては標準的な構造だが、製造時期により台車は3種類に分類され、6800〜60がTR41C、61〜80がTR225、81以降はTR213Cである。 落成時の所有者は製造時期により三井セメント/三井鉱山KK・常備駅は金田で、三井セメントKK時代に製作された6860までは昭和51年6月に社名変更で三井鉱山KKとなった。金見鉄道の見立駅にある工場から、門司港臨港線の終点である田ノ浦埠頭駅まで、毎日クリンカをピストン輸送していたが、平成元年9月突如として全車一斉に廃車となった。粉末セメントで輸送するように変更したためと言われるが、専用貨車ならではの悲哀を感じたものである。 |
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●同一専用種別 ホキ6700形6754 同じ35トン積だが、底開きと構造が大きく異なる。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 6800〜6823 | S3908〜3910 | 汽車東京 | 三井セメントKK |
2 | 6824〜6835 | S4104〜4105 | 汽車東京 | 三井セメントKK |
3 | 6836〜6851 | S4501 | 汽車東京 | 三井セメントKK |
4 | 6852〜6854 | S4709 | 若松車両 | 三井セメントKK |
5 | 6855〜6860 | S4812 | 若松車両 | 三井セメントKK |
6 | 6861〜6880 | S5208 | 若松車両 | 三井鉱山KK |
7 | 6881〜6884 | S5402 | 若松車両 | 三井鉱山KK |
8 | 6885〜6895 | S5409 | 川崎 | 三井鉱山KK |
9 | 6896〜6899,16800〜16805 | S5409 | 若松車両 | 三井鉱山KK |
【写真1045の1】 ホキ6800形6800 昭和59年1月2日 金田駅にて P:吉岡心平
TR41C台車の例
【写真1045の2】 ホキ6800形6867 昭和58年1月3日 田ノ浦駅にて P:吉岡心平
TR225台車の例