吉岡心平のマーク

ホキ6900形6900

私有貨車

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ホキ6800形
ホキ7000形

 番号
ロット表


ホキ6905

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特別編6
特別編8

●積荷
●構造

入口


 特別編7は、京都の齋藤さんのリクエストにお答えする。
 ホキ6900式は我国唯一のカーボンブラック専用車だ。カーボンブラックとは炭素の微粉末(要するに煤)で、用途はさまざまだが、ホッパ車輸送されたものはタイヤ用ゴムの添加用であった。

 ホキ6900形は昭和39〜43年に富士重・川崎で14両が製作され、メーカーにより外観が大きく異なることで有名である。

 ホキ6900は富士重製タイプ1のトップナンバーで、丸形断面の車体が特徴である。昭和39年10月に6900〜03の4両が製作され、他に06,07,10〜13がこれに属していた。
 ホッパ材質は普通鋼で、内面は腐食防止のためエポキシコーティングされていた。長さは12,000mm、断面は円形で直径2,996mmと車両限界一杯であった。内部は3枚の隔壁により、独立した

4室に分割され、異なる種類のカーボンを混載出来るようになっていた。
 荷役方式は重力による自重落下方式を採用したため、底面の傾斜は50°と大きい。積込口は6個あり、外側2室には2個、内側2室には1個が、それぞれ割当てられていた。面白いのは荷卸し時に用いる通気口が、隔壁の真上に設置されている点で、ひとつで2室の通気を兼ねる設計となっていた。ホッパ底部にはスライド式の底戸があった。
 台枠はホキ2200形に似た中梁省略形だが、長さは13,700mm・BC間距離は10,900mmと大型で、側梁も300mmチャンネルと太い。

 所有者は旭カーボンKK・常備駅は焼島であった。天然ガスからカーボンブラックを製造するため工場は新潟にあり、西武線小平にあるブリジストンKKにタイヤ用カーボンを輸送していたが、貨物ヤード全廃を目前にした昭和58年9月に14両全てが一斉に廃車され、本形式は姿を消した。


【特別編7】001229作成、021130ホキ6905を特別編として独立+写真1007の2をホキ6912に差替、031227R4、050414R4A、070111ロット表R2追加、071004ロット表R3+R4A2、090318R4BY、090909写真2を特別編1071として独立。


ホキ6900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
6900〜6903 S3910 富士重 旭カーボンKK
6904,6905 S3910 川崎 旭カーボンKK
6906,6907 S4006 富士重 旭カーボンKK
6908,6909 S4006〜4008 川崎 旭カーボンKK
6910,6911 S4208 富士重 旭カーボンKK
6912,6913 S4309 富士重 旭カーボンKK

ホキ6900形6900の写真

【写真1007】 ホキ6900形6900 昭和51年7月27日 焼島駅にて P:吉岡心平