吉岡心平のマーク

タキ4000形14046

私有貨車

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タキ3900形
タキ4100初代形

 番号
解説

タキ14032
タキ14066

 ページ
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第360週
第362週

積荷
●構造

入口


 東北鉱化工業KKと聞いて判る人は、かなり古株のタンク車ファンだろう。同社は松尾鉱山の硫黄を原料として硫酸を製し、最盛期には60両にのぼるタキ4000形を松尾鉱業鉄道の東八幡平駅に常備していたのである。

 タキ14046は昭和37年10月富士重製で、同社が同年9〜10月に製作した初の自社所有タンク車のうちの一両である。
 ちなみに当時製作されたのは日車支店がタキ14007〜14028、富士重は14033〜14054、そして造機で14058〜14063の合計50両であった。

 設計比重は1.84、タンク容積は19.0mと標準的な値である。

 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,700mm・長さは8,700mmであった。
 荷役装置は空気圧による上出し方式だが、液出管と空気管はタキ4093のようにドーム上ではなく、タンク上面やドーム側面に個々に設置された。このためドームは小型である。
 台枠は通常の平形で、寸法は長さ9,500mm・BC間距離は6,200mmであった。ブレーキはKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は東北鉱化工業KK・常備駅は東八幡平であった。昭和44年の松尾鉱山の閉山後、昭和47年の松尾鉱業鉄道の廃止を契機として、昭和48年7月には三井物産KKに移籍し日立駅常備となった。その後は各地の硫酸輸送にで使用されたが、昭和61年4月に廃車となった。


●関連形式 タキ4000形14007 同時に競作されたロットで、昭和37年9月富士重製。


■主要諸元
製造年   昭和37年10月
製造所   富士重
設計比重  1.84
タンク容積 19.0m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板9mm・鏡板12mm
タンク直径 1,700mm
タンク長さ 8,674mm

●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      9,500mm
BC間距離  6,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ4000形14046の写真

【写真361】 タキ4000形14046 昭和49年12月10日 越中島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第16巻に「P00929」として収録されています。


【第361週】070729作成R4BX3。