吉岡心平のマーク

タキ1900形111931

私有貨車

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タキ1800形
タキ2000形

 番号
[ロット表]

タキ111900
タキ111939

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第359週
第361週

積荷
●構造

入口


 今回は東北開発が所有したタキ1900形を取り上げよう。同社のセメント専用車はハッチ配置に特徴があり、東北地方を訪れる貨車ファンを楽しませてくれたものだった。

 タキ111931は111910〜111935からなる26両ロットの一員として昭和47年9月川崎で製作された。

 外観・構造は、ハッチ配置を除けば標準的な川崎タイプで、設計比重は1.25、タンク容積は32.0mであった。
 タンク体は普通鋼製で、両端直径は2,100mm・長さ9,100mmであった。

 荷役装置はエアスライド方式で、東北開発所有車の例に倣い、積込口3ケ所とは別に、偏った位置に通気口が設置されている。またタンク受台が車体中央寄に延長されているように見えるが、これは台枠上面にあった雨除板をこの位置に移設したためで、強度的な意味はないようだ。
 台枠は本形式標準の中梁省略形で、寸法は長さ10,000mm・BC間距離は6,700mmであった。ブレーキはKSD形積空+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は東北開発KK・常備駅は陸中松川であった。その後社名は三菱マテリアルKKと変わり、平成12年2月に廃車となった。


【第360週】070722作成R4A2、081202R4BY。

タキ1900形111931の写真

【写真360】 タキ1900形111931 昭和50年2月18日 福島駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第14巻に「P00829」として収録されています。