吉岡心平のマーク

タキ10000形10000

私有貨車

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タキ9900形
タキ10100形

 番号
解説


タキ10011

 ページ
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第105週
第107週

●積荷
構造

入口


 タキ10000形は、汽車会社が開発した「汽車型軽量35トン車」、即ち10系タンク車の中核を成す形式である。
 10系タンク車の始祖は、昭和37年12月に製作されたタキ9750形9750だが、ガソリン専用車としては車体長が長くなり過ぎて成功しなかった。一方石油類積とした場合は、車体長を従来のタキ1500形より約1.5m短縮することが出来たため、一定の成功を収め、昭和42年までに84両が製作されている。

 タキ10000は昭和38年5月汽車東京で、10009までの10両ロットとして製作された。

 タンク体は普通鋼製で、石油類専用車のため板厚は胴板8mmと薄い。タンク直径は2,200mm、長さは11,226mmである。ドームは小判型で、マンホール蓋は車体中心より350mmオフセットしていた。
 台枠は10系タンク車特有の、高張力鋼をハット断面(_| ̄|_)に成型したもので、長さは12,000mm・BC間距離は8,700mmであった。

 落成時の所有者は昭和石油KK・常備駅は浜川崎で、昭和59年9月に日本石油輸送KKに移籍し、東新潟港駅常備となった。平成元年11月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和38年5月
製造所   汽車東京
設計比重 0.85
タンク容積 41.2m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク直径 2,200mm
タンク長さ 11,250mm(外面)

●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   10系標準形
長さ      12,000mm
BC間距離  8,700mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ10000形10000の写真

【写真106】 タキ10000形10000 昭和49年11月25日 浜川崎駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第5巻に「P00247」として収録されています。


【第106週】020908作成、040213R4、050223R4A、070701R4A2、080907R4BY、100408本文修正+R4B、130828諸元追加+R4C。