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タ3900形3902 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タ3900形は2段リンクばね釣り装置を装備した近代型「タ」として、昭和30〜32年に40両が製作された。タムとせず敢えてタを作った理由は、ユーザーの希望にあったと考えて良かろう。 タ3902は昭和30年11月日車支店製。同期生15両は、スタンダード石油所有として誕生した。写真で「日本石油輸送株式会社」の下にある突起は、ホームベース型の社紋である「ペガサスマーク」を掲示していた名残である。どうも潤滑油輸送に使用するため製作されたようだ。外観・構造はタム500形15トン車を一回り小型化したもので、2段リンク付で新製されたこと以外は、取り立てて |
述べる点はない。なお昭和31年製の3915〜34、32年製の3935〜39は、落成時から日石輸送の所有である。 落成時の所有者はスタンダードヴァキューム石油会社・常備駅は浜安善で、昭和35年10月に日本石油輸送KKにリースバックされた。その後、タ3900形全体では新潟・秋田地区で小口の原油輸送に使用されたり、潤滑油などの特種油や各種化成品の輸送に転用されていたようだが、タ3902はどのように暮らしていたのだろうか。写真では「石油類仮専用」の標記板があるが・・・ 昭和56年2月に廃車となった。 |
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ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 3900〜3914 | S3011 | 日車支店 | スタンダード・ヴァキューム石油 |
3905 | 事故復旧車 | |||
2 | 3915〜3924 | S3102 | 日車支店 | 日本石油運送KK |
3 | 3925〜3934 | S3112 | 日車支店 | 日本石油運送KK |
4 | 3935〜3939 | S3205 | 日車支店 | 日本石油運送KK |
【写真33】 タ3900形3902 昭和49年5月13日 東高島駅にて P:吉岡心平