吉岡心平のマーク

タ3900形3928

私有貨車

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タ3800形
タ4000形

 番号
ロット表

タ3921
タ3938

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第307週
第309週

積荷
●構造

入口


 タ3900形と言えば、ガソリン専用の「タ」で唯一二段リンク付で新製された形式である。既にタムやタキが主流となっていた時期でもあり、当初から特殊油種や化成品、国産原油などの小規模用途に使用された。今回はその中でも珍品と言える「魚肝油」輸送に使用された車両を紹介する。

 タ3928は昭和31年12月日車支店製で、タ3925〜3934の10両ロットに属していた。本形式では二番目のロットで、第一ロットとは異なり初めから日石運送(後の日石輸送)の所有であった。
 外観・構造は第一ロットに酷似するが、最初から日石運送向であったため、五角形の社紋板取付跡はない。

 設計比重は0.73、タンク容積は13.7mで、従来と同一である。
 タンク体は普通鋼製で、直径1,700mm・長さ6,300mmと小さい。
 台枠は平形で、長さは7,100mm・軸距は4,000mm、ブレーキはKD180形と小型であった。走り装置は最初から2段リンク式である。

 落成時の所有者は日本石油運送KK・常備駅は秋田港であった。社名は昭和32年6月日本石油輸送KKに変わった。昭和42年10月に鮫駅へと常備駅変更され、魚肝油の輸送に充当された。写真は塩浜操に積荷を運んで来た際のもの。昭和56年2月廃車となった。


【第308週】060723作成R4A、070615R4A2、080720リンク変更、081105R4BY。

タ3900形3928の写真

【写真308】 タ3900形3928 昭和49年12月1日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第15巻に「P00881」として収録されています。