吉岡心平のマーク

タ3800形3801

私有貨車

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タ3700形
タ3900形

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[ロット表]


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特別編125
特別編127

●積荷
●構造

入口


 アクリルニトリルタンク車は何故かファンの人気が高い。タンクhいる妙なものが、ファンの琴線に触れるためだろうか。

 タ3800形は11トン積アクリルニトリル専用車で、昭和35年3月日立で2両が11トン積メタノール専用車であるタ3500形タ3504二代、05二代から改造された。種車は複雑な変遷を有し、昭和30年11月にタム3050形15トン積ホルマリン専用車であるタム3071初代、3072初代として落成後、昭和31年8月にタ3500形3504初代、05初代に改造、昭和32年4月にタム3071二代、72二代に復帰、そして昭和34年4月にタ3504二代、05二代再改造されたものである。

 改造では種車のタンク体と台枠をそのまま使用したが、荷役装置は積荷であるアクリルニトリルの毒性が高いため、吐出管を用いた下出し方式から、タンク上に新設した液出し管と空気管による上出し方式に変更された。これらの配管には仕切り弁が設けられたため、破損防止のプロテクター兼用のカバーが追加された。写真にある奇怪な角塔がそれで、手前側は液出管、奥側は空気管のそれぞれカバーである。

 所有者は住友化学工業KK・常備駅は新居浜で、常備駅は昭和42年12月に桜島に変更された。二列に書かれた社名標記が珍しい。昭和48年12月に2両揃って廃車となり、形式消滅した。


●関連形式 タム6900形6905 住友化学工業KK向の15トン車、S3503日立でタム3702を改造。

        タキ6900形6910 住友化学工業KK向の30トン車、S3410にタキ5203を改造。


タ3800形3801の写真

【写真1126】 タ3800形3801 昭和44年2月25日 安治川口駅にて

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編126】011115作成、021109リンク追加、040302R4、050503R4A、070818R4A2、090509R4BY、110429リンク修正+R4B。