吉岡心平のマーク

タム3050形3074

私有貨車

 形式
索引

タム3000形
タム3100形

 番号
[ロット表]

タム3064
タム3075

 ページ
索引

第31週
第33週

積荷
●構造

入口


 タム3050形はタキ8000形と共に面白い形式である。理由はタンク材質として普通鋼・ステンレス鋼・アルミニウムの三種類があり、更にキセ付とキセ無、荷役方式で下出しと上出しとが混在しているためだ。今回はその中でも、毛色の変わった所有者を紹介しよう。

 昭和31年5月日立製のタム3074は、9ヶ月前に製作されたタム3068の増備車で、3ヶ月後にはタム3077が続いている。
 タンク体はステンレス鋼製で、荷役方式は上出し方式を採用したため、液出管と空気管が目立つ。

 換言すればタム2100形希硝酸タンク車を一回り太らしたような雰囲気だ。余談ながら模型ファンでエンドウ製「銀色タム6000」をお持ちの方は、その活用策として考慮されたら如何だろうか。

 落成時の所有者は電気化学工業KK・常備駅は錦糸町(!)だったが、同社の石油化学への進出に伴い、昭和41年2月にデンカ石油化学工業KK・村田駅常備に変更された。昭和50年5月には再び所有者は電気化学工業KKに戻されたが、常備駅は村田駅のままで、昭和62年1月に廃車となった。


タム3050形3074の写真

【写真32】 タム3050形3074 昭和49年4月20日 村田駅にて P:吉岡心平


【第32週】010408作成、040208R4、050501R4A、070526R4A2、090127R4BY、100818R4B。