吉岡心平のマーク

タキ20500形20514

私有貨車

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タキ20400形
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ロット表

タキ20501

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特別編636
特別編638

積荷
●構造

入口


 タキ20500形は35トン積石炭酸専用車で、昭和45〜平成4年に21両が製作された。今回は昭和49年製の第二ロットを紹介しよう。

 タキ20514は20513〜20517の5両ロットの一員として、昭和49年9月日車で製作された。

 キセ付35系の応用形式の一つで、設計比重は1.05・タンク容積は33.3mであった。
 タンク体はステンレス鋼製で、寸法は両端直径1,700mm・中央直径2,150mm・長さ11,080mm、外周には保温のため厚さ175mmのウレタン断熱材と外部蒸気加熱管、そして薄鋼板製のキセが設置されていた。ところが新製から間もない昭和51年7月、断熱材に起因したタンク体腐食を防止するためタンク体を新製更新した。改造後のタンク体は加熱方式を内部加熱管に変更したため、その分の容積減を考慮して長さを11,434

mmに伸ばしたが、直径など他の寸法は変わらない。
 荷役装置は第一ロットと異なり、改造前後を通して通常の空気圧による上出し方式である。
 台枠は35系特有の中梁省略台枠で、長さは12,230mm・BC間距離は8,730mmだが、手ブレーキを採用したためオーバーハング長さはブレーキ端側が100mm長い。ブレーキ装置は手+KSD形積空で、台車はTR41E−13であった。

 所有者は石油荷役KK・常備駅は塩釜埠頭であったが、実態は便宜置籍で前川の三井石油化学で使用されていた。平成2年4月、晴れて前川駅常備となり、平成3年7月には社名がニヤクコーポレーションに変わった。晩年はこのグループもグレー塗装となったようだが、全車適用されたかどうかの確証はない。平成13年12月に廃車された。


タキ20500形20514の写真

【写真1637】 タキ20500形20514 昭和63年6月5日 村田駅にて P:吉岡心平

改造後の姿だが、第一ロットと異なり改造前後の形態変化は小さい。


【特別編637】051217作成R4A、060816リンク変更、070702R4A2、080806R4BY、120812R4C。