吉岡心平のマーク

タキ3900形3962

私有貨車

 形式
索引

タキ3850形
タキ4000形

 番号
解説

タキ3956

 ページ
索引

特別編695
特別編697

積荷
●構造

入口


 タキ3900形は30トン積石炭酸専用車だが、1両だけ他形式からの改造車がある。今回はこれを紹介しよう。

 タキ3962は昭和44年4月富士重でタキ8557から改造された。種車はタキ8550形30トン積PPG専用車だが、実は昭和34年5月三菱で製作されたタキ3900形3924を昭和41年6月日車で改造したものであった。従って本車はタキ3924→8557→3962と変遷したことになる。
 改造では種車の台枠以下を転用し、タンク体は新製した。設計比重は1.04・タンク容積は28.8m3で、タキ3924時代より僅かに比重が低い。

 新製したタンク体はステンレス鋼製で板厚は胴板板6mm・鏡板8mmと薄く、タンク寸法は直径

1,900mm・長さ10,622mmで、タンク下部には外部加熱ジャケットがあり、また全周に亘って厚さ60mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセがあった。タンク受台は時節柄、押え金方式に設計変更された。
 台枠は種車のままで、長さ11,500mm・BC間距離8,100mmであった。ブレーキは重量車用のKE形+手、台車はTR41Cから第二次台車改造でTR41DSに改造された。

 所有者は三井物産KK・常備駅は汐見町だったが、昭和46年2月前川に移動した。昭和49年6月には石油荷役KKに移籍し、塩釜埠頭駅常備となったが便宜置籍で、平成2年4月には前川駅常備に戻った。平成3年7月、社名がニヤクコーポレーションに代わり、平成8年9月に廃車となった。


【特別編696】060814作成R4A、060816リンク変更、070614R4A2、081010R4BY。

タキ3900形3962の写真

【写真1696】 タキ3900形3962 平成2年6月23日 秋田港駅にて P:吉岡心平

ほぼ同時に製作された3963は新製車のため、ブレーキが両側である。