貨車銘板研究室−013

川崎造船所→川崎車輌→川崎重工

平成元年 川崎重工 (コキ103形1,175,コキ102形99)

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2002/4/30 作成

■社名・工場の変遷

明治4年(個)川崎商店創立,明治19年(個)川崎造船所創立
明治29年 設立 川崎造船所(株)
昭和3年 分離設立 川崎車輌(株)
昭和14年 川崎造船所(株)が川崎重工(株)に改称
昭和44年 合併吸収 川崎重工業(株)
※表のように社名変更を重ねたが,原稿では川崎の名称を統一的に使用する

■ 昭和57年改造 川崎重工 製造 写真72

 川崎の銘板シリーズの最後は,平成元年に製作された銘板である。デザインは従来から一変し,文字が力強い角ゴシック体となり,社名の前に川の字をあしらった立派な社章が付くようになった。

 この銘板の主は,JR貨物になって彗星のごとく登場したコキ100系コンテナ車のコキ103形のトップナンバーである。コキ100系は高さ8フィート6インチのISO規格海上コンテナを積載可能とするため床面高さを1mとし,速達性向上のため最高速度110km/hとした新世代のコンテナ車であった。なお,100系の100は床面高さ100cmから由来している。

 100系は,昭和62年〜平成元年までに計264輌が新製されたコキ100形及びコキ101形が始まりである。従来の1輌単位で走行可能なコンテナ車と異なり4輌1ユニットで,コキ101がデッキ付きの両端車,コキ100形がデッキ無しの中間車である。ブレーキは電磁空気ブレーキ装置を装備し,常用ブレーキ電磁弁は中間車であるコキ100形2輌に分散配置された。

 平成元年以降の新製車はマイナーチェンジが図られ,中間車コキ102形,両端車コキ103形が誕生した。常用ブレーキ電磁弁をコキ102形奇数号車1輌に集約したものである。好調な経済活動に支えれら,翌年までに計460輌,115ユニットが新製された。

しかし,4輌ユニットの増備はこれで終了し,その後は単独運用可能はコキ104形が大増産され,2945輌に達している。

 写真73のコキ103形1及び写真75のコキ102形99が平成元年川崎製の車輌である。写真74は平成元年日車製のコキ103形175であるが,コキ103形1の写真がモノクロで冴えないため,おまけにつけた写真です。塗色は車体がコンテナブルー,台車及び連結器は灰色1号,踏段及び手摺りの一部が黄色,さらに,端梁のコックが白色とアクセントになっている。また,写真では見えないが反対側の側梁には留置ブレーキの丸ハンドルが設けられ,黄色に塗装されている。

写真73 コキ103形1

平成2年4月29日 安治川口

写真74 コキ103形175

平成4年8月12日 西長岡

写真75 コキ102形99

平成2年4月29日 安治川口

川崎の銘板


銘板-008

昭和13年 川崎車輌 製造

チキ1500形1627

銘板-009

昭和24年 川崎車輌 製造

タサ1700形1799

昭和25年 川崎車輌

同和鉱業片上鉄道
(トム500形533)

銘板-010

昭和36年 川崎車輌

タキ2100形12149

銘板-011

昭和46年 川崎重工

タキ6350形6354

銘板-012

昭和57年改造 川崎重工

ホキ5900形5901

銘板-013

平成元年 川崎重工

コキ103形1,175

コキ102形99

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