貨車銘板研究室−010

川崎造船所→川崎車輌→川崎重工

昭和36年 川崎車輌 (タキ2100形12149)

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2002/4/5 作成

■社名・工場の変遷

明治4年(個)川崎商店創立,明治19年(個)川崎造船所創立
明治29年 設立 川崎造船所(株)
昭和3年 分離設立 川崎車輌(株)
昭和14年 川崎造船所(株)が川崎重工(株)に改称
昭和44年 合併吸収 川崎重工業(株)
※表のように社名変更を重ねたが,原稿では川崎の名称を統一的に使用する

■ 昭和36年 川崎車輌 写真51

 今回も川崎車輌の銘板であるが,前回の昭和25年製のものに比べ,字体が変更されている。崎の「山」の字体が特徴で川崎重工に社名変更されてからも同じ字体が使われ続けた。

 この銘板はタキ2100形12149のものである。タキ2100形は,タキ3000形30トン積ガソリン専用車やタキ1500形35トン積石油類専用車と共に量産された昭和20年代後半から30年代を代表する形式である。タキ1500形に比べ荷重が5トン少なく,余裕のある設計のため,寒冷地向けにキセ付きの車輌が数多く製作された。

 さて,本車は昭和36年に12149〜12168の20輌1ロットとしてが新製された内の1輌で,所有者は日本石油(株)である。外観・構造はキセ無しタイプのタキ2100形としてごく標準的なもので,特徴が無いのが特徴である(?)。受台は側面が斜めとなったもので,これも川崎のみの特徴でなく,同年代に他社で製作された車輌にも見受けられる。

 写真では,4本の輪軸の内3本がスポークで,1本がプレート輪心である。輪軸は循環検修を行っているため,全検出場毎に異なっていた。

写真52 タキ2100形12149

昭和57年5月1日 隅田川

川崎の銘板


銘板-008

昭和13年 川崎車輌 製造

チキ1500形1627

銘板-009

昭和24年 川崎車輌 製造

タサ1700形1799

昭和25年 川崎車輌

同和鉱業片上鉄道
(トム500形533)

銘板-010

昭和36年 川崎車輌

タキ2100形12149

銘板-011

昭和46年 川崎重工

タキ6350形6354

銘板-012

昭和57年改造 川崎重工

ホキ5900形5901

銘板-013

平成元年 川崎重工

コキ103形1,175

コキ102形99

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