貨車銘板研究室−008

川崎造船所→川崎車輌→川崎重工

昭和13年 川崎車輌 製造 (チキ1500形1627)

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2002/3/15 作成

■社名・工場の変遷

明治4年(個)川崎商店創立,明治19年(個)川崎造船所創立
明治29年 設立 川崎造船所(株)
昭和3年 分離設立 川崎車輌(株)
昭和14年 川崎造船所(株)が川崎重工(株)に改称
昭和44年 合併吸収 川崎重工業(株)
※表のように社名変更を重ねたが,原稿では川崎の名称を統一的に使用する

■ 昭和13年 川崎車輌 製造 写真34

 川崎は,古くから貨車の製造を行っていたが,小生が撮影した銘板で最も古い物は,昭和13年のものだ。楕円銘板の最上部に「昭和13年」と製造年を,真中に「川崎車輌」と社名を,そして最下部に「製造」の文字を配していた。

 この銘板の主は35トン積長物車のチキ1500形1627である。撮影場所は浪速で,レール輸送用として最後の余生を送っていた。

 チキ1500形はチキ1000形の後継車として,昭和9〜18年に918輌が製造された。車体構造と全長はチキ1000形と同一であるが,走り装置に当時の高速台車であるTR24を履いていた。当時は戦争への道を突き進んでいた時代で,有事の際,旅客列車に連結し高速輸送するため,この台車を用いたと云われている。なお,床板は縞鋼板張りである。

写真35 チキ1500形1627

昭和58年2月19日 浪速

川崎の銘板


銘板-008

昭和13年 川崎車輌 製造

チキ1500形1627

銘板-009

昭和24年 川崎車輌 製造

タサ1700形1799

昭和25年 川崎車輌

同和鉱業片上鉄道
(トム500形533)

銘板-010

昭和36年 川崎車輌

タキ2100形12149

銘板-011

昭和46年 川崎重工

タキ6350形6354

銘板-012

昭和57年改造 川崎重工

ホキ5900形5901

銘板-013

平成元年 川崎重工

コキ103形1,175

コキ102形99

 

 

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