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タキ6700形の形式解説

私有貨車

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タキ6650形
タキ6800形

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解説


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形式編30
形式編32

積荷
●構造

入口


【概要】
 25トン積の塩酸専用車で、全て30トン積カセイソーダ液専用車からの改造である。

【車歴】
 昭和33年に6700,6701,6750の3両、昭和43年に6751〜6754の4両、計7両が改造で誕生した。種車についてはロット表を見て頂きたい。改造所は全て汽車東京で、所有者は東亜合成化学工業KK一社であった。

【外観と構造】
 カセイソーダ液専用タンク車の台枠以下を流用し、新製したタンク体を搭載したもの。タンク体は内面ゴムライニングされたもので、汽車製のためドーム頂部はフランジ構造である。

●タイプ1 タキ400形改造車  6700と6701で昭和33年改造。タキ400形を改造したため、特徴ある戦前製台枠と種車から受け継いだ木製部を持つタンク受台が特徴。

●タイプ2 タキ1400形改造車・前期  6750で、タイプ1と同時に改造されたが、戦後製のタキ1400形から改造されたため50番台となった。タンク受台以下が異なるが、タンク体はタイプ1と同様と思われる。

●タイプ3 タキ1400形改造車・後期  6751〜6754で、昭和43年の改造車。種車に台枠の長いタキ2800形を選択したため、車体が長い。寸法的には大型のタンクを積載して30トン積としても無理のなかったように思われる。


タキ400形の改造車 タキ6701


        タキ1400形の改造車・前期 タキ6750


タキ1400形の改造車・後期 タキ6752


タキ6700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
6700,6701 S3308〜3309▲ 汽車東京 タキ400形 402,410 東亜合成化学工業KK
6750 S3308▲ 汽車東京 タキ1400形 1408 東亜合成化学工業KK
6751 S4310▲ 汽車東京 タキ2800形 2817 東亜合成化学工業KK
6752 2832
6753 2833
6754 2834

【形式編31】081121作成R4B。