吉岡心平のマーク

タキ6800形

私有貨車

 形式
索引

タキ6700形
タキ6810形

 番号
[ロット表]


 ページ
[索引]

図面編6
図面編8

積荷
●構造

入口


 タキ6800形は30トン積塩化メチレン専用車で、昭和36年4月富士重で1ロット2両が作られれた。

 塩化メチレン専用車としては一年前に作られたタム7700形に次ぐ2作目で、初のボギー車として記憶される。

 外観・構造は、たまたま半年後に作られたタキ9000形9000がタンク長さが約30cm長い点を除けば本形式に酷似しているので、参考にご覧頂きたい。
 タンク体はドーム付直円筒形で、材質はステンレス鋼、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、寸法は直径1,850mm・長さ8,710mmであった。
 荷役方式は上入れ下出し方式だが、水分により

分解して腐食性の塩酸を生じるため、ドーム上は大型の雨除けカバーで覆われ、タンク体上にはタンク内に流入する空気を除湿するための乾燥箱が設置されている。
 台枠は通常の平形で、長さは9,500mm・BC間距離6,200mmで、ブレーキはKD+手、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は三井化学工業KK・常備駅は笠寺であった。常備駅は昭和38年12月に大牟田、昭和39年12月には宮浦と変遷し、昭和43年10月の東洋高圧との合併で所有者は三井東圧化学KKとなった。その後の歴史は2両で異なり、タキ6800は昭和48年2月にタキ6810形6810に改造された。一方6801は昭和47年4月笠寺駅常備となり、昭和49年3月に廃車となった。


●関連形式 タキ9000形9000 S3611富士重製で信越化学工業KK向。


タキ6800形の図面

【図7】 タキ6800形 図番VD06035


【図面編7】050305作成R4、050315リンク追加、050503R4A、090102R4BY、100901R4B。