吉岡心平のマーク

タキ6700形6701

私有貨車

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タキ6650形
タキ6800形

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解説


タキ6750

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特別編594
特別編596

積荷
●構造

入口


 私有貨車で番台分けされた例は少ないが、今回はその稀有な例を紹介する。

 タキ6700形は昭和33〜43年に7両が改造で誕生した25トン積塩酸専用車。種車は全て30トン積カセイソーダ液専用車だったが、このうちタキ400形の改造車を6700番台・戦後製のタキ1400・2800が種車のものを6750番台と区別した。同様の改造はタキ2600形などにもあり、何故本形式だけ、番台分けをしたのかは良く判らない。

 タキ6701は昭和33年9月汽車東京で、タキ400形410を改造して生まれた。種車は昭和12年5月日車本店でレーヨン曹達KK向に製作された30トン積カセイソーダ専用車であった。

 改造では種車の台枠以下とタンク受台を転用し、タンク体を新製した。新製されたタンク体は普通鋼製で、内面はゴムライニングが施され、ドーム上端はフランジ構造となっていた。
 タンク受台や帯金周りは種車のものを再用した。このため堅木を挟んだ受台や、ターンバックルを用いた帯金など、一風変わった構造が目に付く。
 台枠は平形で、華奢な側梁やチャンネル製の端梁は戦前の日車製の特徴である。台車はTR20から第一次改造でTR41Dに交換された。

 所有者は東亜合成化学工業KK・常備駅は坂出港であった。昭和36年10月に名電築港駅常備となり、昭和町への駅名変更を経て、改造から15年を経た昭和48年8月に廃車となった。


【特別編595】050603作成R4A、050610ロット表追加、060724ロット表R2、070624R4A2、081120R4BY。

タキ6700形6701の写真

【写真1595】 タキ6700形6701 昭和47年7月4日 安善駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】