吉岡心平のマーク

タキ6650形6650

私有貨車

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タキ6600形
タキ6700形

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特別編132
特別編134

●積荷
●構造

入口


 一口に「コンクリート混和剤」と言っても、成分により色々あるようだが、専用種別としては今回取上げるタキ6650形がその嚆矢である。

 タキ6650形は昭和42年4月日車支店製の30トン積コンクリート混和剤専用車で、一形式一両の珍車である。

 外観・構造は、一見どこにでもありそうだが、実は滅多に無いと言う不思議な形をしている。その理由は余程特殊な積荷でない限り、わざわざ専用車を作らず、石油系タンク車のアルバイトで運んでしまうためだ。
 タンク体はドームレスの直円筒形で、材質は普通鋼、直径は1,850mm・長さは8,770mmで

あった。加熱管はないようだが、それでは鏡板にある点検蓋は何のためだろう。
 荷役方式は下出し方式で、タンク上部に目立つ楕円筒はレバー式吐出弁の操作部がある。
 台枠は同社製タキ5750に準じた側梁省略タイプで、中梁は汽車製と異なりチャンネルを2本並べたものだ。長さは9,300mm・BC間距離は6,000mmで、タンクに比べて、台枠が妙に短いように見えるのは気のせいだろうか。ブレーキは積空+両側、台車はTR41Cであった。

 所有者は石油荷役KK・常備駅は塩釜埠頭であった。同社の場合、塩釜埠頭は典型的な便宜置籍駅で、実際には何処で何をしていたか不明な点が多い。昭和58年12月に廃車となっている。


●同一専用種別 タキ6950形6950 昭和55年日車製のコンクリート混和剤専用車。

●関連形式 タキ12000形12002 昭和43年日車支店製の糖蜜専用車で、良く似ている。


タキ6650形6650の写真

【写真1133の1】 タキ6650形6650 昭和49年6月4日 安治川口駅にて P:吉岡心平

タキ6650形6650の写真

【写真1133の2】 タキ6650形6650 昭和49年6月4日 安治川口駅にて P:吉岡心平


【特別編133】011204作成、031112本文修正、040128R4、041231リンク追加、050503R4A、070608R4A2、081120R4BY、100401作成R4B。