吉岡心平のマーク

タム900形1025

私有貨車

 形式
索引

タム800形
タム1700形

 番号
[ロット表]

タム1012
タム1027

 ページ
索引

特別編1167
特別編1169

積荷
●構造

入口


 戦災復旧車が大勢を占めたタム900形だが、昭和20年代も後半になると新製車や他形式からの改造車が主体となってきた。

 タム1025はその後者の例で、昭和28年12月に造機でタ3100形3121から改造された。
 種車はタム100二代形1184として昭和22年3月日立で製作後、昭和26年7月に酢酸専用に種別変更されたものである。
 落成日が戦後なのが気になるが、本来は昭和19年度の産業設備営団の割当車であり、編入資料の欠落か、敗戦による用途喪失で未編入だったのかは謎のままである。

 外観・構造は戦中製タム100形の台枠に、普通鋼製のタンク体を新製して乗せ変えた。なお類似の改造車にはタム4800形があるが、実はこちらが一年先輩である。

 タム1184時代は産業設備営団(昭和電工KK借受)所有・扇町駅常備から昭和26年2月に昭和電工KK所有となり、昭和26年7月にはタ3100形3121となった。その後常備駅は鹿瀬に移り、昭和28年12月に本車となった。改造時点では新興駅常備で、昭和36年2月に扇町に移動した。プロピレングリコールなどの輸送に使用されたが、昭和43年9月に廃車となった。


●類似形式 タ1650形1650 タム1187→タム4804を改造した車両。昭和29年造機改造のため外観はそっくり。


タム900形1025の写真

【写真2168】 タム900形1025 昭和42年10月22日 新鶴見駅にて P:遠藤文雄

【遠藤さんの貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1168】100429作成R4B。