タム800形800 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
リクエストだけだと最近の形式に偏るので、今回は自薦により、一寸古めの形式を紹介する。 ところが産業の進展につれて石油製品の品種も多様化し、15トン積タンク車を例に取れば、軽油専用はタム700、重油専用はタム4000、種別なしはタム100初代のように細分されるようになった。 このままでは際限なく形式が増えてることを危惧した国鉄では、業界と協議の上、石油系タンク車をガソリンとそれ以外とに2分することにした。こうして昭和16年に誕生したのが、現在も良く見かける「石油類(除ガソリン)」の専用種別である。 |
今回紹介するタム800形は、初の15トン積「石油類」専用車として誕生した形式で、昭和17年8月新潟で1ロット8両が製作された。タム500形ガソリン専用車のタンク体を一回り細くした車両と言って良く、すぐ後に製作されたタム500形2500〜2529とは兄弟車である。 タム800はそのトップナンバーで、一時期揮発油専用とされていたが、写真でも実際その通り標記されている。なお下廻りはヨンサントウで2段リンク化されている。 落成時の所有者は石油共販KKだったが、戦後の分割解体ではタム800は唯一昭和石油KK、他の7両は日本鉱業KKに引き継がれた。分割時の常備駅は東新潟港だったが、昭和37年12月に塩浜に異動し、昭和47年7月廃車となった。 |
|
●類似形式 タム20800形20804 昭和17年新潟製、ヨンサントウで唯一1段リンク化で残った車両。 【特別編159】020130作成、020327リンク追加、021213リンク変更、040219R4、040501リンク追加、050331 |
【写真1159】 タム800形800 昭和45年10月3日 武生駅にて P:堀井純一
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】