タキ１３７００形１３７００

　タキ１３７００形は３５系に属する３５トン積アルコール専用車で、タキ７２５０形のタンク体をステンレス鋼製に変更したものである。

　基本仕様はタンク材質を耐候性高張力鋼からステンレス鋼に変更した以外は、寸法を含めてタキ７２５０形と同一であった。また液出装置は下操作式、吐出弁はゲート弁でタキ７２５０形と同じだが、同形式にはあったタンク上部の計量口は省略されている。

　一方ステンレス鋼と他鋼種を溶接した場合、溶接部の耐食性に配慮する必要があるため、タキ７２５０形と異なりタンク踏板廻りは別体としタンク体とはボルト結合とした。またブレーキ手摺は根元に座金を設けタンク板厚を厚くしている。

　所有者は内外輸送ＫＫ・常備は中条であった。後者は貨物駅削減により昭和５９年２月に中条に移動した。主に化成品の輸送中心に使用されていたが、平成１４年６月に廃車となった。