吉岡心平のマーク

タム5900形5915

私有貨車

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タム5850形
タム6900形

 番号
ロット表

タム5914
タム5916

 ページ
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特別編1130
特別編1132

積荷
●構造

入口


 タム5915は昭和38年5月にタム200形2209を1トン減トンした車両である。

 ・・・と書くとそれまでだが、同時にタム2208から改造された5914と見比べて頂きたい。全くの別の車両に見えるのが判るだろうか。

 それでは理由を探ってみよう。タム2208の履歴を遡ると昭和37年10月にタム3900形3939を改造、タム3939は昭和32年2月にタム900形1023を改造と、此処まではタム5914の車歴と並行している。両者が異なるのはこの先で、タム5914の種車となったタム1011は昭和26年東洋レーヨン製だったのに対し、本車の種車であるタム

1023はタム200形218を昭和29年3月に改造した車両だったのだ!
 タム218は昭和10年7月新潟で、KK大垣製薬所向けに製作された。その後は南海化学工業KK、KK中山製鋼所、協和興業KKと複雑な変遷を辿り、昭和18年4月に東洋レーヨンKK所有となった。なお兄弟車の兄に当たるタム217は本車と同じ履歴を経て、昭和31年に昭和工業KKに移り、そのまま一生をまっとうした。つまり兄弟で別々の道を歩んだことになる。

 改造時の所有者は昭和工業KK・常備駅は守山であった。ヨンサントウで二段リンク化を受けたが、昭和49年8月に廃車となった。


タム5900形5915の写真

【写真2131】 タム5900形5915 昭和43年11月22日 王子駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1131】100201作成R4B。