吉岡心平のマーク

タム6900形6900

私有貨車

 形式
索引

タム5900形
タム7000形

 番号
ロット表


タム6903

 ページ
索引

特別編301
特別編303

●積荷
●構造

入口


 早いもので、第3週でタム6900形を紹介したのが遥かな昔のように思える。今回はトップナンバーを紹介しよう。

 タム6900〜02は昭和33年12月富士重で製作された。我国初のアクリルニトリルタンク車・・・ と書きたいが、実はタキ6900形のトップと同月同日に製作されている。
 積荷は毒性が高い点を除けば、特に変った物性は持たない。このためタンク材質は普通鋼で、内面処理や加熱管、そして保温材など特殊な装備は一切設備されていない。タンク寸法は直径1,850mm・長さ7,600mmで、容積的には大体ベンゾールとメタノールの中間的なサイズと覚えておけば良いだろう。

 荷役方式は、毒性の強い積荷のため、空気圧を用いた上入れ上出し方式で、配管の様子を見る限りでは、タキ6900形のように目立ったプロテクタは装備していなかったようだ。
 台枠は通常の平型で、長さは8,200mm・軸距4,400mmで、走り装置は竣工時から2段リンクである。

 落成時の所有者は東洋高圧工業KK、常備駅は茂原であった。昭和43年10月、三井化学との合併により、社名は三井東圧化学KKに変わった。昭和48年12月に廃車となったが、その後も工場内に留置されていたようだ。写真は廃車から7年後に、専用線の付け替えで構内から追い出されてきた際をキャッチしたものである。


●同一専用種別 タ3800形3801   昭和35年日立でタ3505を改造、住友化学工業KK向の11トン車。

           タサ4600形4600  昭和35年改造、タキ300形4376改造、20トン積。


【特別編302】021109作成、031230R4、050307R4A、051124リンク追加、070706ロット表R3+リンク変更+
R4A2、080724R4BY。


タム6900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
6900〜6902 S3312 富士重 タム3700 東洋高圧工業KK
6903 S3410 富士重 タム3700 日東化学工業KK
6904,6905 S3410 日立▲ タム3700 3701,3702 住友化学工業KK
6906 S3505 日立▲ タム3700 3700 住友化学工業KK

タム6900形6900の写真

【写真1302】 タム6900形6900 昭和55年10月26日 茂原駅にて P:吉岡心平