吉岡心平のマーク

タム5900形5914

私有貨車

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タム5850形
タム6900形

 番号
ロット表

タム5909
タム5915

 ページ
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特別編630
特別編632

積荷
●構造

入口


 タム5900形は14トン積二硫化炭素専用車で、その半端な荷重は種車がカセイソーダ専用車だったため、と説明されている。ところが全部で19両あったうち、2両はタム200形の減トン車であった。今回は、この謎の2両を解説しよう。

 タム5914の履歴は波乱に飛んでいる。まずタム900形983として昭和24年4月東洋レーヨンで、自社用として製作された。その後、昭和32年2月日車本店で保温キセ取り付け改造を受け、タム3900形3930となり、昭和37年10月に二硫化炭素に専用種別変更を受け、タム200形2208となった。昭和38年1月に昭和工業KKに移籍し、同年5月に荷重14トンに減トンされタム5900

形5914となった。奇妙なのは減トンの一件だが、同時に仲間だったタム3900形も同時にタム5900形になったため、これに併せたものと思われる。

 タンク体はタム900時代のものだが、タンク受台と帯金の配置はタム3900形への改造の際に変更されたようだ。
 台枠はワム23000形の戦災車のものと思われ、長さ7,080mm・3,900mmである。走り装置は1段リンクから、ヨンサントウで2段リンク化されている。

 所有者は昭和工業KK・常備駅は守山であった。昭和63年2月に廃車となった。


タム5900形5914の写真

【写真1631】 タム5900形5914 昭和49年3月29日 越中島駅にて P:吉岡心平


【特別編631】051117作成R4A、070626R4A2、080726R4BY、100405R4B。