吉岡心平のマーク

タキ8400形8400

私有貨車

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タキ8350形
タキ8450形

 番号
ロット表


タキ8406

 ページ
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特別編1004
特別編1006

積荷
●構造

入口


 タキ8400は昭和39年11月川崎製で、8402迄の3両ロットで誕生した。

 本形式は、タンク体と台枠を全てアルミ合金製とした「オールアルミ車」の第一号として、日本軽金属が川崎車両と共同で開発した車両である。

 タンク材質はA5083アルミ合金(英国BS5/6準拠材)で、形態はFE2タイプ異径胴であった。
 荷役方式は従来同様エアスライド方式である。
 タンク体と台枠との固定方法はセンタアンカ方式だが、タンク側に設けた張出と台枠上の受台を球面座付ボルトで結合する方法とした。
 台枠にはA5083の押出型材で、当時の技術では大断面の押出材が製造不可能だったため、枕

梁間は同一断面の型材を2枚背中合せにして使用した。組立は鋲接で無数のリベットが点在している。車端衝撃力による曲げ応力の発生を防止するため、台枠側梁の中立面を通常の設計より下げ、連結器中心と一致させた。ブレーキと緩衝器にはタキ50000形向に開発されていた積空切替式ブレーキと油圧緩衝器をそのまま転用した。

 台車は台枠側梁高さを下げるため、独自設計の川崎601A形を採用した。鋼板溶接組立の側枠に、コイルバネとオイルダンパからなる枕バネの組合せであった。 落成時の所有者は日本軽金属KK・常備駅は三保であった。主として新潟工場とのアルミナ輸送に活躍したが、昭和59年4月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和35年11月
製造所   川崎
設計比重 0.7
タンク容積 57.1m3
●上廻り
タンク形態 異径胴(FK3)形
タンク材質 耐蝕アルミニウム合金
タンク板厚 胴板・鏡板6mm
タンク両端直径 2,170mm
タンク長さ 13,700mm

●荷役方式
荷役方式 エアスライド式
●下廻り
台枠形式   中梁省略形(アルミ製)
長さ      14,300mm
BC間距離  10,950mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD254−356形積空
台車      川崎601形

タキ8400形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8400〜8402 S3511〜3512 川崎 日本軽金属KK
8403〜8406 S3605〜3607 川崎 日本軽金属KK
8407,8408 S3707 川崎 日本軽金属KK
8409 S3904 川崎 日本軽金属KK
8410,8411 S4003 川崎 日本軽金属KK
8412〜8414 S4204 川崎 日本軽金属KK

タキ8400形8400の写真

【写真2005】 タキ8400形8400 昭和36年8月20日 三保駅にて P:豊永泰太郎

【豊永さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編1005】090406作成R4B+ロット表R3を特別編より移設、130602R4C。