吉岡心平のマーク

タキ8450形8450

私有貨車

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タキ8400形
タキ8500形

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ロット表


タキ8451

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第349週
第351週

積荷
●構造

入口


 オールアルミタンク車と言えば川崎製のタキ8400形が有名だが、今回は日車製の対抗形式であるタキ8450形式を紹介しよう。

 タキ8450形は昭和37年7月日車本店製で、川崎製のタキ8407,8408(3ロット目)と同時に製作され、一ロット一両であった。

 設計比重は0.7・タンク容積は57.1mで、タキ8400形と同一値である。

 タンク材質はA5083アルミ合金で、板厚は胴板・鏡板共に4.5mmであった。粉体輸送用のため、タンク形態は中央が垂下したFK2タイプに近いが、断面形状は他に類の無いおむすび形を採用した。これは断面を下膨れとすることで、タンク中心はそのままで全体の高さを下げることが目的で、併せてタンク長さも1.2m短くなった。塗色はアルミ地肌だが、実際には写真のように赤茶色に

変色し、標記の清掃が困難だったため、晩年は番号部分にはシートを貼っていた。
 荷役装置はエアスライドで、積込口の形状と配置は共通運用するタキ8400形に合致させている。また昭和電工が用いていた吸引式荷役に用いる吸取管も、従来同様に設置されていた。
 台枠はA5083アルミ合金製で、側梁は大形材が入手出来なかったため、250×80mmチャンネルを2本背中合わせに組合せた点もタキ8400形と同一だが、両者の接合にはリベットでなく溶接を使ったため外観からは判らない。台枠構造は通常の平形で、長さは13,500mm・BC間距離は10,400mm、ブレーキはASD形積空+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本軽金属KK・常備駅は三保であった。主に新潟工場へのアルミナ輸送に充当され、タキ7400・8400形と共に数両単位で上越線を運行していた。昭和57年11月に廃車となった。


タキ8450形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
8450 S3703 日車本店 日本軽金属KK
8451 S3904 日車本店 日本軽金属KK
8452,8453 S4007 日車本店 日本軽金属KK
8454 S4108 日車本店 日本軽金属KK
8455,8456 S4205 日車支店 日本軽金属KK

タキ8450形8450の写真

【写真350】 タキ8450形8450 昭和49年12月31日 吉原駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第16巻に「P00913」として収録されています。


【第350週】070513作成R4A+ロット表を特別編410より移動、070715R4A2、071111ロット表R3、081026R4BY、130818R4C。