吉岡心平のマーク

タキ9000形9010

私有貨車

 形式
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タキ8950形
タキ9050形

 番号
解説

タキ9007
タキ9013

 ページ
索引

特別編959
特別編961

積荷
●構造

入口


 タキ9010は9011と共に昭和49年9月日車製で、富士重製の9012,9013と競作された。

 東圧所有の本形式としては2ロット目で、前作からは12年振りの増備である。前作の9001と9002はこのロットの落成から半年後に廃車されたので、実態はこれ等の置換用だったようだ。

 設計比重1.49・タンク容積23.5m3は在来車と同一である。
 構造面では準保安対策車に属し、タンク空容積の拡大、荷役方式の上出し方式への変更等の保

安度向上施策が盛り込まれた。外観面ではタンク直径として本形式標準の1,850mmではなく、一回り太い1,900mmを採用したため、全体にずんぐりとしたスタイルである。また自重が他ロットより重く、総重量が52トンを超えるため、台車は通常のTR41E−12に代えて、本形式では唯一となるTR41E−13を履いていた。

 落成時の所有者は三井東圧化学KK・常備駅は笠寺であった。昭和59年7月には信越化学工業KKに売却され黒井駅常備となったが、平成10年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和49年9月
製造所   日車
設計比重 1.49
タンク容積 23.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク直径 1,900mm
タンク長さ  8,880mm
遮熱装置  グラスウール厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ       9,900mm
BC間距離   6,600mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E
13

タキ9000形9010の写真

【写真1960】 タキ9000形9010 P:吉岡心平所蔵


【特別編960】081205作成R4B。