吉岡心平のマーク

タム900形915

私有貨車

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タム800形
タム1700形

 番号
[ロット表]


タム940

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特別編810
特別編812

積荷
●構造

入口


 弊サイトをご愛読頂いている皆様に「タム900形ってなあに」と尋ねれば、「キセ無しタンクのカセイソーダ15トン車ですよ」と答えるに違いない。ところが中には例外もあったんですよ・・

 タム915は昭和18年11月、タム221の改造により誕生した。
 種車はタム200形15トン積二硫化炭素専用車で、浦野硫炭合名会社の所有として昭和10年6月新潟で製作された。ところが開戦後は、平和産業であるレーヨン工業の軍需転換により二硫化炭素は急速に需要を喪失し、遊休化したタンク車は液状カセイソーダ輸送に転用されることになった。

 本車もその一員で、昭和18年7月日本曹達KKに売却され、その4ケ月後にタム900形に改造されたのである。
 改造とは言え実態は専用種別変更で、写真のように種車時代のキセ付タンク体をそのまま使用した。但し積荷の比重が二硫化炭素の1.27からカセイソーダ液の1.35に大きくなったため、荷重は1トン増の16トンとなった。

 改造時の所有者は日立曹達KK・常備駅は二本木であった。昭和31年3月にキセ更新を含む改造を受け、形式も晴れてキセ付き形式であるタム3900形3920に変更されている。


タム900形915の写真

【写真1811】 タム900形915 P:吉岡心平所蔵


【特別編811】070921作成R4BX3、071010R4B。