タム300形333 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
タム300形は昭和3年の称号改正で、15トン積濃硫酸専用車を改番して生まれた形式である。同時に誕生したタム400形との違いがあいまいで、後に後者が濃硫酸タンク車の主流形式となったため、本形式は忘却の彼方へと去っていった。 (改番時ラストはタム323・タム403) これらのタム300・400形の専用種別は全て濃硫酸で同一であった。なおタム408〜419が謎の欠番だが、これらはタム413の解説で述べたように昭和11年の増備で埋められている。 |
タム333は昭和4年12月新潟で一ロット一両として製作された。 設計比重は1.81・タンク容積は8.3m3であった。 落成時の所有者は新潟硫酸KK・常備駅は関屋であった。昭和9年9月には東部硫酸販売KKに移籍した。戦時中は日本硫硝酸統制所有となり、昭和23年4月には東洋高圧工業KK所有・大牟田駅常備となった。廃車時期は不詳だが、昭和40年頃と思われる。 |
|
●関連形式 タム400形406 当時製作されたタム400形の例。 タム400形414 昭和11年に欠番を埋めた車両。 |
【写真1796】 タム300形333 P:吉岡心平所蔵