吉岡心平のマーク

タキ10150形10183

私有貨車

 形式
索引

タキ10100形
タキ10200形

 番号
解説

タキ10177
タキ10184

 ページ
索引

特別編751
特別編753

積荷
●構造

入口


 タキ10150形は30トン積液化塩化ビニル専用車で、昭和43〜54年に43両が富士重・川崎・日車・三菱で製作された。今回は昭和46年富士重の作品を取り上げよう。

 タキ10183は昭和46年2月富士重で10179〜10183の5両ロットとして製作された。

 ガス定数は1.22・タンク容積は36.8mであった。
 タンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板11mm・鏡板12mm、寸法は直径1,960mm・長さ12,570mmで、周囲には厚さ75mmグラスウール断熱材と薄鋼板からなるキセを装備していた。

 荷役装置は通常のマンホール弁装置である。
 台枠は通常の平形で、長さは12,950mm・BC間距離9,650mmであった。ブレーキは重量車用のKE305形空気+両側、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はセントラル硝子KK・常備駅は浮島町で、子会社であるセントラル化学が生産した塩ビモノマーの外販用として製作されたものと思われる。5両のうちタキ10179〜10181の3両は昭和51年12月日石輸送に移籍し、10182と本車とが残ったが、この2両も翌52年3月に旭硝子KKに移籍し、浜五井駅常備となった。昭和61年9月に廃車された。


■主要諸元
製造年   昭和46年2月
製造所   富士重
ガス定数  1.22
タンク容積 36.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼
タンク板厚 胴板11・鏡板12mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 12,570mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   12,950mm
BC間距離  9,650mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ10150形10183の写真

【写真1752】 タキ10150形10183 昭和58年5月1日 村田駅にて P:吉岡心平


【特別編752】070215作成R4A、070705R4A2、081115R4BY、100426諸元追加+R4B。