吉岡心平のマーク

タキ10150形10184

私有貨車

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タキ10100形
タキ10200形

 番号
解説

タキ10183
タキ10187

 ページ
索引

特別編600
特別編602

積荷
●構造

入口


 今回はタキ10150形のうち、保安対策後に製作されたグループを取り上げる。

 タキ10150形は25トン積液化塩化ビニル専用車で、昭和43〜54年に15ロット43両が製作された。

 タキ10184はその12ロット目として昭和54年4月日車で製作され、86迄の3両ロットであった。前作から8年振りに製作されたため、台車を初めとする下回りは、保安対策の影響を受けている。

 高圧ガスタンク車は古くから標準設計が進んでいるため、上廻りは在来車と変わらない。
 タンク体は、高張力鋼(HT60)製で、板厚は胴

板11mm・鏡板12mmであった。寸法は直径1,960mm・長さ12,570mmで、周囲には厚さ75mmのグラスウールと薄鋼板からなる保冷キセがあった。
 台枠は平形で、手ブレーキを採用したことでデッキが新設され、長さは13,500mmと在来車より550mm長くなった。ブレーキは従来のKE形+両側からKD254形空気+手となり、台車もTR41CからTR216Aに変更された。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南港で、駅名は昭和58年11月に名古屋南港に改称された。僚車2両はタキ14700形に台車を供出するため昭和59年11月に廃車となったが、本車は唯一生き残り、平成3年8月に廃車となった


■主要諸元
製造年   昭和54年4月
製造所   日車
ガス定数  1.22
タンク容積 36.8m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)形
タンク材質 高張力鋼(HT60)
タンク板厚 胴板11・鏡板12mm
タンク直径 1,960mm
タンク長さ 12,570mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm
●荷役方式
荷役方式 マンホール弁式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   13,500mm
BC間距離  10,200mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR216A形

タキ10150形10184の写真

【写真1601】 タキ10150形10184 昭和63年3月6日 塩浜操駅にて P:吉岡心平