吉岡心平のマーク

タキ20000形20009

私有貨車

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タキ19700形
タキ20100形

 番号
解説

タキ20005
タキ20015

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特別編734
特別編736

●積荷
構造

入口


 今回はC重油輸送用の太いタンク体が特徴の、タキ20000形35トン積石油類専用車のうち、富士重で製作されたロットを取り上げよう。

 タキ20009は昭和40年9月富士重で製作された。タキ20007〜20012の6両ロットで、本形式では唯一の同社製ロットである。また汽車東京製のタキ20013〜20015と競作された。

 設計比重は0.88、タンク容積は39.8mで、本形式の標準値である。
 タンク材質は高張力鋼(HTP55W)、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、寸法は直径2,200mm・長さ10,900mmで、内部には蒸気加熱管、周

囲には厚さ100mmのグラスウールを用いた保温キセがあった。これらは汽車や川崎製と同値だが、富士重製の特徴と言えば小判型でなく円筒形としたドームにある。細部では運転関係標記板の取り付け方や、ジャッキ受の形等も異なっていた。
 台枠は10系特有の平形で、長さは12,000mm・BC間距離は8,700mm、ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者はモービル石油KK・常備駅は浜安善であった。昭和43年2月に本輪西駅に移動したが、実際には写真のように神奈川臨海の浮島町を基地として運用されていた。昭和57年8月に廃車となった。


タキ20000形20009の写真

【写真1735】 タキ20000形20009 昭和51年4月4日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【特別編735】070102作成R4A、070409R5X、080505R4BY、101205R4B、130905R4C。