吉岡心平のマーク

タキ7900形7914

私有貨車

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タキ7850形
タキ7950形

 番号
ロット表

タキ7908
タキ7918

 ページ
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特別編710
特別編712

積荷
●構造

入口


 タキ7900形は我国初のラテックス専用車で、荷重は25トンは当時としても控えめである。重量的には30トンでも問題ないので、輸送単位の影響だろうか。

 タキ7914は昭和36年11月三菱製で、7913〜7916の4両ロットである。

 外観・構造は、一年前に三菱が製作したタキ7907〜7912を、そのままコピーしたものである。設計比重は0.98,タンク容積は25.5m3であった。

 タンク体は普通鋼製で、内面は腐食・汚染防止のためフェノール樹脂を焼き付けてある。現在ならステンレスで決まりだが、当時は費用対効果が見合わなかったようだ。タンク寸法は直径1,870mm・長さ9,530mmで、周囲には厚さ75mm

のグラスウールを用いた保温キセを持っていた。
 荷役装置は通常の上入れ下出し方式だが、変わっていたのは吐出口で、タンク体の真下にボールバルブがあるだけで、荷役時は貨車に潜ってここにホースを接続した。このため写真では吐出管がなく、上出し方式の様に見える。この構造は流石に不便だったようで、昭和52年2月に後天的に吐出管を追加した。
 台枠以下は至極標準的で、長さは10,400mm・BC間距離は7,100mmであった。台車はTR41Cであった。

 所有者は日本合成ゴムKK・常備駅は日永信号場であった。昭和38年10月、信号場が駅に昇格した際に名称が日永「信」から南四日市「駅」となった。アメリカの化成品タンク車を彷彿とさせるスタイルで人気があったが、昭和51年8月に廃車となった


■主要諸元
改造年   昭和36年11月
改造所   三菱
設計比重 0.98
タンク容積 25.5m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 普通鋼
タンク内面 フジノン#1150焼付
タンク板厚 胴板9mm
タンク直径 1,870mm
タンク長さ 9,530mm
熱絶縁   グラスウール厚さ75mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   10,400mm
BC間距離  7,100mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ7900形7914の写真

【写真1711】 タキ7900形7914 昭和44年7月27日 加古川駅にて P:坂内定比古

【坂内さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編711】061005作成R4A、070712R4A2、081029R4BY、110209諸元追加+R4B、130702R4C。