吉岡心平のマーク

タキ7850形7850

私有貨車

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タキ7800形
タキ7900形

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ロット表

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特別編130
特別編132

●積荷
●構造

入口


 九州の大牟田、北海道の東室蘭と並んで、旅行で絶対外せない撮影地に周防富田(今の新南陽)があった。学生の頃の九州旅行では、その前後に必ず訪れたものである。

 タキ7850形は35トン積塩化カルシウム専用車で、昭和42年6月日立で製作された。タキ7750形35トン積カセイソーダ専用車の7750〜52とは同年同月生まれの姉妹車であった。
 外観・構造はタキ7750形に酷似するが、塩化カルシウムの設計比重が1.38とカセイソーダ液より0.09低いことから、タンク容積を1.5m拡大して25.3mとし、このためタンク長さを540mm延長した。

 タンク材質は耐候性高張力鋼製で、化成品タンク車の適用では最初期のものである。タキ7750形と異なり、タンク体は鉄肌の筈だが、写真では「内面ゴムライニング」の表示が見られる。なおタンクの張出しを大きくしたため、台枠長さは9,500mmと、タキ7750から100mmしか伸びていない。なお見方によってはタキ22700形と酷似しているようだ。

 所有者は東洋曹達工業KK・常備駅は周防富田であった。トリクロルエタン・ソーダ灰などと並んで同駅の名物であったが、何時の間にか東北東ソー化学KK所有・酒田港駅常備に異動した。昭和58年10月、人知れず廃車となっている。


●関連形式 タキ18300形18304 NAL系、35トン積液体ポリ塩化アルミニウム専用車。

        タキ22700形22702 NAL系、保温付鉄肌の35トン積カセイソーダ専用車。


【特別編131】011130作成、040128R4、050504R4A、060810ロット表R2追加、070804ロット表R3+R4A2、
090316R4BY。


タキ7850形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
7850 S4206 日立 東洋曹達工業KK
7851 S4301 日立 徳山曹達KK

タキ7850形7850の写真

【写真1131の1】 タキ7850形7850 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平

タキ7850形7851の写真

【写真1131の2】 タキ7850形7851 昭和50年2月28日 周防富田駅にて P:吉岡心平

昭和43年1月日立製の弟分、こちらは「内面ゴムライニング」の標記がない。