吉岡心平のマーク

タサ5900形5902

私有貨車

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タサ5800形
タサ6000形

 番号
ロット表

タサ5900

 ページ
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特別編706
特別編708

積荷
●構造

入口


 タサ5900形は20トン積液化モノメチルアミン専用車で、昭和44年に3両が改造車として誕生した。所有者のうち日東化学の車両は既に紹介したので、今回は残った三菱瓦斯向を取り上げる。

 タサ5902は昭和44年10月日車本店でタサ4100形4134から改造された。なお同年4月には同様にタサ4130からタサ5901が誕生している。 種車となったタサ4100形は、20トン積アンモニア専用車で、本形式はこれで液化モノメチルアミン輸送に転用改造したものである。

 高圧ガスタンク車は法規制上、他の積荷を積載することは出来ず、通常のタンク車では臨時専用種別変更で済ます場合も、形式変更が必須とな

る。本形式の場合はその好適な例と言って良い

 改造ではタンク体・台枠は種車のものをそのまま使用し、荷役関係の弁装置を積荷に合わせて変更した。外観上の相違は、タンク塗色が白から灰色1号となった他は、弁装置を収納するプロテクタの側面に、配管蓋が追加された程度である。

 落成時の所有者は日本瓦斯化学工業KK・常備駅は新崎であった。着荷主は三菱化成黒崎で、どうも三菱系メーカー2社から2社購買したものと推察される。昭和46年12月、三菱江戸川化学KKとの合併で、社名は三菱瓦斯化学KKとなった。昭和53年12月にタキ30200形に置き換えられる形で廃車となった。


●同一専用種別 タキ30200形30201 昭和53年日車製で三菱瓦斯化学KK向。後継形式で25トン積。

●種車形式    タサ4100形4131  種車と同一ロット。昭和34年日車本店製で日本瓦斯化学工業KK向。


タサ5900形5902の写真

【写真1707】 タサ5900形5902 昭和55年5月3日 新崎駅にて P:吉岡心平


【特別編707】060921作成R4A、071225R4A2、080925R4BY、130902R4C。